バラデュール元首相陣営への不正資金疑惑、パリ地裁が関係者6人に有罪判決

バラデュール元首相が出馬した1995年の大統領選挙の際に元首相の陣営へ不正資金が渡った疑いの裁判で、パリ地裁は6月15日、6人の被告人に実刑判決を言い渡した。被告人らは控訴を予告した。
この裁判では、1994年にパキスタン及びサウジアラビアとの間で結ばれた兵器輸出契約に係り、600万-1000万フラン(91万5000-150万ユーロ相当)の不正資金がバラデュール元首相の陣営に渡った疑いを巡り争われた。当時には合法だった仲介手数料の一部が、不正に政界へ渡されたとみられている。パリ地裁は不正資金の授受の事実関係を認めて、被告人らに実刑判決を言い渡した。
事件当時にバラデュール首相の官房長を務めていたニコラ・バジル被告人(高級ブランド大手LVMHの現幹部)は、禁固5年(うち実刑部分が3年)の有罪判決を受けた。事件当時にレオタール国防相の官房スタッフを務めたドヌデュードバーブル被告人(後に文化相など歴任)も、同じく禁固5年(実刑部分が3年)の有罪判決を受けた。仲介業者を務めた実業家のタキエディン被告人は禁固5年(すべて実刑部分)の有罪判決を受け、裁判所は逮捕状をあわせて発行した。このほか、関係者3人が、いずれも実刑部分が2年間以上の有罪判決を受けた。
バラデュール元首相(91才)とレオタール元国防相(78才)は、閣僚として在任中の犯罪であることから、特別法廷の共和国法廷(CJR)において別途、追及を受けることになる。共和国法廷は、他の裁判所の判決を参照する義務を持たない規定となっている。