政府は9日、出版社・書店向けの支援プランを公表した。追加で8000万ユーロ相当の措置を決め、新型コロナウイルス危機の開始以来で決めた支援措置の総額を2億3000万ユーロにかさ上げした。追加措置は第3次補正予算法案に盛り込まれる。
新たな措置としては、まず、独立系の書店を財務面で支援する2500万ユーロの基金の創設が決まった。これと並行して、2020年と2021年の両年に、合計で1200万ユーロを書店の近代化向けに支出する。アマゾンに対抗できる書籍のオンラインショップのプラットフォーム構築の支援などが主眼になる。他方、出版社の支援では、500万ユーロの支援基金の設立が決まった。年商10万-1000万ユーロの小規模な出版社が支援の対象となる。
支援プランでは、映画産業等向けの著作者支援で4000万ユーロの融資枠が用意された。著作者はまた、自営業者・商店主向けの連帯基金(月額1500ユーロの収入補填手当を支給)の適用を受けており、これが年末まで継続される。3-6月分の社会保険料の免除措置も適用される。連帯基金の書店・零細出版社への適用も、対象範囲が拡大される。銀行融資に公的保証を付与する制度PGEは、これまでに729の書店と298の出版社が利用しており、その合計額は1億1500万ユーロに上る。