今年のシャンパン販売、33%の大幅減に

シャンパンの業界団体CIVCはこのほど、2020年の出荷が前年比で33%の大幅減を記録する見込みだと発表した。同団体が通年の予測を発表するのは異例で、新型コロナウイルス禍に伴う打撃を強く懸念していることがうかがえる。33%の減少は、1億本の減少に相当し、逸失収入では17億ユーロに上る。
ニールセン調べでは、シャンパンの国内販売は外出制限開始後の2週間で70%の急減を記録。外出制限解除が始まった最初の土曜日には、1日間で75%の販売増を記録したものの、世界経済全体の回復に時間がかかることもあり、販売の急速な回復は見込めないという。業界では、今季の生産分の一部のみを2021年1月1日以降の瓶詰め分として、残りを2022年1月1日以降の瓶詰めとする形で生産調整を行う方針。ブドウ栽培農家への支払いもその分、遅れることになる。CICVでは、欧州委員会に対して、市場の重大な不均衡の場合に発動が可能な支援措置を発動するよう要請。仏政府に対しては、廉価販売の制限を強化して、AOC(生産地統制銘柄)シャンパンの価値を擁護するよう呼びかけている。また、季節労働者に係る社会保険料の免除措置の導入も求めている。皮肉なことに今年は豊作となる見通しで、気候の関係で収穫時期も例年より早めになるという。