独自動車部品大手ボッシュの仏子会社は6月2日、2019年の売上高を前年比2.3%増の32億ユーロと発表した。
ボッシュ・フランスは、新型コロナウイルス禍に伴う外出制限を経て、国内の9ヵ所の工場のうち、8ヵ所で操業を3月半ばに中断した。操業は5月初めに再開され、現時点で、全体の稼働率は75%だという。ただし、業種により稼働状況にはばらつきがあり、家電製品を生産しているリプスハイム工場(アルザス地方)はフル稼働しているが、自動車部品を製造している他の工場の稼働率は、需要が戻っていないことからかなり低い。特に、ディーゼル・エンジン部品を製造しているロデーズ工場の稼働率は50-60%に留まっている。
ボッシュ・フランスでは、インド、中国、欧州では危機前から自動車市場が減速を始めていたと指摘。自動車市場が2019年の水準に復帰するのは、おそらく2023年まで待たなければならないとの見方を示している。