統一市町村選挙を前に与党LREM内に軋み

6月28日に統一市町村選挙の決選投票が行われるが、これを前に、マクロン大統領の政党LREM内部の軋みが表面化している。リヨン市から立候補していたLREM所属のコロン前内相は、保守野党の「共和党」との選挙協力で合意し、5月29日に発表した。LREMは30日の時点で、コロン前内相の公認を取り消した。
コロン前内相は社会党出身の政治家で、長年にわたりリヨン市の市長を務めている。今回の選挙では、リヨン都市圏(メトロポール)議会の議長就任を目指して立候補していたが、共和党との選挙協力合意を経て、リヨン都市圏議会への自らの出馬を取り下げた。その交換条件として、リヨン市長候補として出馬するヤン・キュシュラ助役への共和党の支持を取り付けた。LREMはこの合意を厳しく批判し、キュシュラ候補の公認も取り消した。
コロン氏は、早い時期からマクロン現大統領の大統領選への立候補を支持し、当選に導いた立役者の一人だった。マクロン政権には内相として入閣した。ただ、大統領との関係はかなり前から冷却化し、2018年10月には、市町村議会選を準備するとの名目で閣僚を辞任し、リヨン市市長に復帰していた。
コロン前内相の問題にとどまらず、このところはLREM内部の軋轢が表面化しており、下院では所属議員の離脱の動きも相次いでいる。マクロン大統領は、28日の決選投票が終わるまでは党内の問題に口出ししない構えとされ、これも党内の動揺を招く一因になっている。