新型コロナウイルス「抗体検査」23種、間もなく健保払い戻しの対象に

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23日付けのルフィガロ紙によると、間もなく開業医が新型コロナウイルスの血清検査を処方できるようになり、これらの検査が健保による払い戻しの対象となる。HAS(医療高等機関)の医療行為評価課のチーフを務める免疫内科専門医カルボナル医師は、今後数週間で保健省から関連政令(デクレ)が公布される予定と述べた。新型コロナウイルスのゲノム(RNA)が検査時に体内に存在しているかどうかを判断するPCR検査と異なり、血清検査は、体内の抗体の有無を調べ、感染履歴があるかどうかを判断するいわゆる「抗体検査」。感染後に免疫反応により抗体ができるには数日を要するため、検査結果が有意であるには、軽症者の場合には発症から14日目、重症者の場合には発症から9日目以降に検査を行う必要がある。
健保による払い戻しの対象となるのは、当局による認可を受けた23種の血清検査。うち7種はELISA法によるもので、仏ビオメリュー、スイスのロシュ、米アボットが開発したものが含まれる。残り16種は迅速診断検査(RDT)と呼ばれる検査法。
市中の民間ラボは、健保の払い戻し決定を待たず、数週間前から30ユーロ程度で血清抗体検査を提案している。抗体検査が一般化することで、感染度合いの把握がより正確になるものと期待される。