新型コロナのクラスター発生、独仏で相次ぐ

フランスでは、外出制限解除を目前に控えて、新型コロナウイルスのクラスター発生の報道が相次いでいる。感染予防の努力の徹底が重要であることを改めて印象付けた。
南仏ドルドーニュ県エグリーズヌーブドベール村(人口552人)では、新型肺炎で死亡した50代の男性の葬儀(4月24日)に出席した人々の間で集団感染が発生。これまでに127人の検査がなされ、103件の検査結果が出ているが、うち9人が陽性だった(2人が無症状)。教会の葬儀に列席したのは規定通りに20人以下だったが、その後、墓地での埋葬などにはより多くの人が列席しており、感染拡大を招いた。故人の妻が既に感染しており、そこから感染が広がったものと考えられている。これとは別に、ビエンヌ県(県庁所在地:ポワチエ)内でも、授業再開を準備するため集まった中学校の教員らの間でクラスターが発生したという。
同様の状況は隣国ドイツでも発生している。ドイツは感染と被害が比較的に小規模で、連邦政府は数日前に、各州の判断による制限解除を進めることを決めたばかりだが、ノルトライン・ウェストファーレン州内の食肉加工工場(従業員数1200人)で100件程度の集団感染が発生。シュレスウィヒ・ホルシュタイン州でも、と畜場で109人の集団感染が発生した。チューリンゲン州グライツ市でも、高齢者施設を中心にクラスターが発生した。連邦政府は、郡単位で10万人当たりの感染者数(7日間)が50人を超えた場合に対策の導入を義務付けており、ノルトライン・ウェストファーレン州は当該郡における制限措置の再導入を9日の時点で決定した。