アフリカ:石油ガス開発プロジェクトの大半は1-3年の遅れか

協調減産の取り組みにもかかわらず石油価格の低迷が続く中、石油会社は相次いで投資支出の削減を発表し、アフリカの石油ガス開発プロジェクトへの影響が懸念される。
エネルギー分野のデータ分析・調査を専門とするノルウェーのRystad Energyはこのほど、アフリカの30の石油ガス・プロジェクトについて、最終投資決定と生産開始の予測をまとめた。それによると、現時点で公式発表は出ていないものの、プロジェクトの始動日程は全体的に1年から3年は遅れる見通し。例えば、セネガルとモーリタニアの沖合で2018年にスタートした大規模ガス開発プロジェクト「Grand-Tortue」は、2022年の生産開始が予定されていたが、2023年以降になるとみられる。ウガンダのアルバート湖の石油開発プロジェクト「Tilenga」は2019年末に最終投資決定が行われるはずだったが、こちらは2022年以降になる模様。
開発コストが高いために石油価格が1バレル当たり40ドル未満で低迷を続けた場合は採算が取れないプロジェクトは、延期どころか中止になる恐れもある。収益確保ラインが60ドル/バレルとなっているナイジェリアの「Bonga South」プロジェクトやケニアの「South Lokichar」プロジェクトなどがそれにあたる。
したがって、開発日程を変更せずに継続が可能なのは、すでに開発が始まっている生産コストの低い大規模なプロジェクトだけということになる。例えば、モザンビークの液化天然ガス開発プロジェクトは予定通り2025年までに生産を開始できるとみられる。
Jeune Afrique 2020年5月5日