新型コロナの新型詐欺

新型コロナウイルス危機の中で、危機を悪用した詐欺も増えている。ルパリジャン紙が5日付で報じたところによると、去る4月12日には、当局が大手企業等からの通報を受けて、「振り込め詐欺」のコロナ版の事案について、予備捜査を開始した。この事案は、保健省下に設置された実在の「Covid-19危機班」を騙り、企業にメールを送付して、マスクや検査キットを購入するための特別基金への寄付を募るというもので、寄付には税額控除が認められるなどと持ち掛けるのだという。
これとは別に、新型コロナウイルスのワクチン開発に成功した製薬会社への投資を個人に対して持ち掛けるという手口の詐欺も発生。投資詐欺はこれまでも様々な種類のものが断続的に発生しているが、旬の話題を折り込んで客を呼び込むというやり口は変わらない。こちらは、フランス系イスラエル人の容疑者2人が、イスラエル国内で逮捕され、イスラエルの裁判所は数日前に両名のフランスへの身柄引き渡しを許可したという。イスラエルはこの種の詐欺の本場の一つで、去る4月14日には、フランスを狩場にしていた70才の母親と37才の娘の親子ペアが逮捕された。業者を装って、マスクや消毒用ジェルなどを病院や自治体から受注し、金を持ち逃げするという手口で荒稼ぎしていたとされている。新型コロナウイルス危機が始まって以来で、コロナ関連の詐欺の被害総額はフランスでは700万ユーロ程度に上るという。