今年の5月1日のメーデーは、外出制限の下での異例の開催となる。労組による集会やデモ行進などは禁止された。メーデーが制定された1947年以降で初めての事態となる。労組は、バルコニー及び窓に横断幕を掲げたり、SNSを通じた活動を展開することなどを呼びかけている。警察は、「表現の自由」を尊重しつつも、ネットでも横断幕でも、脅迫や侮蔑などのメッセージは認めない方針を示している。なお、トゥールーズでは、「マクロンウイルスはいつ終わるのか」という横断幕をバルコニーに出した女性が、「公僕への侮辱」の容疑で逮捕された。
メーデーには、幸運を呼ぶとされるスズランの花を贈る習慣があるが、やはり外出制限の影響で、公道での花売りが禁止された。今年は花屋や営業を許可されている店舗での販売に限られる。販路の確保が不透明であることから、収穫を断念した生産者も多いという。