仏経済紙レゼコーは4月27日付で、5月11日に予定される店舗(外食産業等除く)の営業再開について、予想される再開のイメージについて報じた。まず、従業員の防護措置として、店舗側はマスク、手指消毒用のアルコール、手袋等を配布する。この配布がなされないと、従業員の就労拒否に反対することができない。高級ブランドのブティックを除いて、レジにプレキシガラス製の衝立を置くなどの対策も導入される。ドアノブや試着室、カウンターなどの頻繁な消毒もなされる。顧客間・店員間の一定距離の確保(1メートルないしは1.5メートル)も徹底され、顧客の密集を避けるための順路の設定などが講じられる可能性もある。入店者数の制限も検討されており、ショッピングセンターの場合は、顧客の密度を、3平方メートル当たり1人から、10平方メートル当たりに1人へと低めることを目指している。予約制を採用する店舗も出ると予想され、顧客を誘導する係員を配置するという手段も考えられる。
販売のみを再開し、サービスの再開は見送る店舗もある。カストラマ(ホームセンター)の場合、システムキッチンのアドバイザリー業務などは見送り、セルフサービスの購入のみを再開する。返品の受け入れには当面応じない店舗もあるという。また、外出制限下で各社が行ったドライブスルー型の販売の提供を続ける店舗が増える可能性もある。衣料の販売店の場合、試着をどうするかが困難な課題であり、試着された衣服はそのまま戻さず、3-4時間ほど置いた上で、スチームアイロンをかけた上で店舗に戻すといった工夫が予定されている。業界団体は、独立系の店舗に対して、商品に触るのを禁止するよう勧告している。