パリ北郊ビルヌーブラガレンヌ市(オードセーヌ県)で18日夜、オートバイに乗っていた男性がパトカーと接触し、重傷を負う事件があった。この事件をきっかけに、同市では19日夜に、若者グループ等による騒乱が発生した。
この事件について、警察側は、覆面パトカーに乗っていた警察官がドアを開けたところ、後方から走ってきたオートバイが衝突したと説明している。倒れている男性に警官らが手当てをする場面などを通行人らが撮影し、警察の暴力行為だなど騒いでいる動画がインターネットを通じて拡散し、これが郊外地区で騒乱を招く原因になったと考えられる。19日には、同市内で、花火などで騒乱を起こす騒ぎが発生。同市にも近いオルネースーボワ、ビルパント、サントゥアン、ジュヌビリエ、ナンテールなどでも騒ぎがあったが、事件との関係は明らかになっていない。
負傷した30才の男性とその家族は、警察に過誤があったと主張し、提訴を行った。男性は、モトクロス型のオートバイで走行、速度規制を守っていなかったことは認めている。