アフリカ:仏大統領、新型コロナに絡んで債務棒引きを提案

マクロン仏大統領は4月13日のテレビ演説の際に、新型コロナウイルスの国際的な影響に触れて、アフリカ諸国の支援を目的に、債務を大量に棒引きすることを提案した。
アフリカ諸国は、平均で国家収入の13%を債務返済に充当しているといわれる。3月末の時点で、アフリカ諸国は、新型コロナウイルス危機に絡んで総額1000億ドルの支援を要請。うち440億ユーロ相当が債務返済・利払い分となっていた。国際通貨基金(IMF)と世界銀行はこれまでのところ、最貧国に対するバイラテラルの借款に据置期間を設定することを提案。IMFは13日には、25ヵ国(うち19ヵ国がアフリカ諸国)への緊急融資も予告した。
債務棒引きでないと救済にはつながらないとの見方も広がっているが、その実現に向けては障害も多い。対アフリカ債権は現在では、中国をはじめとする新興国や民間部門が保有している分が増えており、パリクラブに参加するような従来の債権国の発言力は低下している。他方、新型コロナ危機の直接の影響として、資本のアフリカへの流入が止まり、資本の引き揚げも目立っていることが挙げられる。資源の輸出を主な収入源とする諸国の場合、資源価格の低下で債務を返済することが困難になっており、債務棒引きによる以外に抜本的な支援策は見当たらないとの指摘もある。
Le Monde 2020年4月15日