フランスの外出制限が5月11日まで延長されることが決まった。マクロン大統領が4月13日のテレビ演説で発表した。こ れまでの1ヶ月近い自宅待機を経て、すでにうんざりしている人はいっそう重苦しい気分になったはずだ。特に懸念され るのは、幼い子どもを抱えて苦労している親たちや、DVに悩む女性(場合によっては男性も)たちの境遇だ。それとは 対照的だが、外出制限が導入される直前に知り合ったばかりの人と恋に陥ったのに、関係を発展させるチャンスが潰え てしまいそうだとの悩み相談なども寄せられているという。人生を一変させるような大事な出会いがコロナのせいで潰 えてしまう可能性もあるわけで、残念といわざるを得ない。それが人生さ、といわれればそれまでだが、不可抗力によ り失った幸福は自分の決断で断念した幸福よりもいっそう惜しまれるだろうから、失意の人が増えそうだ。そこに漬け 込む恋愛詐欺師などもいそうだから、十分に注意して欲しい(こういうことを完全な他人事として書いている筆者の立 場というのも、いささか寂しいものではあるのだが)。