政府が設置した、外出制限解除に関する有識者委員会は4月7日夜に意見書を公表した。外出制限の解除に着手する上で満たすべき3つの条件を示し、現状ではこれらが満たされていないと指摘。制限の継続が必要だとした。
3つの条件の一つは、医療機関の飽和状態の解消で、これには、大きな努力を強いられている医療スタッフが力を取り戻すための時間や、医療装備・医薬品等の在庫の再構築までが含まれる。現状では、集中治療室の入院患者数が7000人を超えており、この条件が達成されるのはまだ先のことになる。2つ目の条件は、感染者数の減少であり、委員会は、理想的には、感染者のすべてを組織的に検出することが可能な体制の構築が望まれると指摘している。委員会は、外出制限の解除を待たず、検査体制の拡充を進めるよう勧告した。3つ目の条件は、解除後の感染予防対策の構築で、感染が再度拡大することがないよう、しかるべき措置を講じることが必要だと指摘した。