アフリカ:石油上流部門で投資削減

石油価格の急落と新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を背景に、アフリカの石油上流部門は今年の投資支出を3分の1程度削減するとみられる。エネルギー部門を専門とするシンクタンクのウッドマッケンジーが3月31日に新たな市場分析調査の結果を発表した。石油メジャー各社は揃って20-30%の投資削減を発表しており、アフリカ上流部門では33%程度の削減が予想される。
4月7日に30%の投資削減を発表した米エクソンモービルは特に炭化水素鉱床の探査と掘削への投資を凍結し、アフリカではモザンビークの液化天然ガス(LNG)開発プロジェクトに関する投資決定を延期した。また、これに先立ち、英ケアン・エナジーはセネガル初の油田となるサンゴマール鉱区(Sangomar)の開発プロジェクトへの2020年の投資額を4億ドルから3億3000万ドルに引き下げると発表。ノルウェーのアケルエナジー(Aker Energy)はガーナ沖のDeepwater Tano Cape Three(DWT/CTP)開発プロジェクトの無期延期を発表した。この他にもナイジェリアやアンゴラでのプロジェクトで遅れが出る見通し。
アフリカの石油部門が依存する供給チェーンは複雑で多くの国が関与しており、新型コロナウイルス拡大の影響を受けている。既存鉱床における石油・ガスの生産は続いているが、コロナ対策で人と物資の移動が難しくなればなるほど生産維持も困難になる。
Agence Ecofin 2020年3月27日・31日・4月2日、AFP 2020年4月7日