4月7日付のルパリジャン紙は、外出制限が実施されている中、突然の歯痛、メガネの破損、補聴器の不調などの事態になった場合の対応を指南している。
外出制限の導入以降、歯科医は安全上の理由から診察を停止しているが、仏歯科医師会が開設した歯科緊急ダイヤル(09 70 50 02 05)で、歯科医による指示が受けられる。歯科医師会では、緊急ダイヤルに連絡する前に、かかりつけの歯科医にまず連絡するよう促している。多くの歯科医が電話での対応に応じているという。
眼科医については、診察はほぼ停止の状態だが、全国に28ヵ所の眼科診察センターを展開するPoint visionが緊急遠隔診察(診察料30ユーロ、健保からの払い戻しあり)を実施している。眼底検査などは実施できないが、角膜剥離などの緊急には病院を斡旋し、結膜炎やアレルギーの場合には必要な医薬品を処方する。Pointvision.comでは1日、100件ほどの診察が行われているという。またDoctolibでは、眼科医との48時間以内の診察予約も可能。
眼鏡については、処方箋の有効期間が3ヵ月延長された。眼鏡店の業界団体(FnofとSynom)は、Urgenceopticien.frを開設して、緊急予約を受け付けている全国眼鏡店リスト(1万3000店のうち900店)を提供している。
補聴器販売店は店舗閉鎖の対象にはなっていないが、開店しているのは1割程度なのが現状。独立事業者の業界団体Unsafでは、サイトで営業している店舗リストを公開している。ただし、補聴器の調整は、販売店でしか行えないことから、販売店への電話連絡を勧めている。多くの補聴器販売店は電話での対応に応じているという。