仏政府、デジタル外出証明書を許可

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仏政府は4月6日、外出制限の下で外出するのに必要な自己申告の証明書のオンライン作成サービスを開始した。スマホなどにデジタル証明書を格納し、提示することが可能になる。
デジタル証明書は当初、容認されていたが、民間業者による作成サービスが多数参入し、ユーザーの個人情報保護に懸念が生じたことから、内務省が禁止していた。
デジタル証明書作成サービスは、仏内務省のサイト(www.interieur.gouv.fr/Actualites/L-actu-du-Ministere/Attestation-de-deplacement-derogatoire-et-justificatif-de-deplacement-professionnel)から利用できる。紙の証明書と同様に、氏名、生年月日・出生場所、住所を記入し、外出理由を選択する。ジョギングを兼ねて買い物をする場合、「運動のため」と「必需品の購入のため」など、複数の項目をマークすることもできる。外出する時刻も記入する。記入を終えて生成ボタンを押すと、PDF版の証明書が生成され、ダウンロードがなされる。この証明書にはQRコードが印字されており、警官などの検査を受けた場合にはそれを提示する。QRコードには、証明書を生成した時刻が記載されており、証明書検査があることに気付いてからその場で証明書を作成しても遅い。証明書のダウンロードは作成したデバイスになされるため、持参するデバイス(スマホ等)上で直接作成したほうが便利。もちろん、今後とも、従来の紙の証明書を使用することもできる。
入力した個人情報は、そのデバイス上にしか残らず、サーバーに保存されることはない。内務省は、個人情報の収集は一切行われないと強調している。