2020年3月10日 編集後記

投稿日: カテゴリー: 編集後記

新型肺炎のせいもあって暗い話題が多いこの頃だが、フランスでは数年前にフランスにやってきて引っ越し屋で働いて いたチュニジア人の若者が、友人がやっていたパン屋修行に興味を持ち、自分でもパン屋に転職、わずか4年ほどで「最 優秀バゲット賞」を獲得するという快挙があった。彼が作るパンはこれから1年間、大統領府にも納入される。毎朝パン をこねるのが楽しみでたまらないという。本人の才能や努力も素晴らしいし、ほとんど経験のない若手を思い切って店 のチーフ職人に抜擢した経営者の勇気も素晴らしい。また、受賞はならなかったものの、上位にランクされたパン職人 の名前をみると、同じく移民系と思しい名前がいくつもある。食品作りや料理の世界では自分の腕と努力で大きく成功 する道が常に開かれている。本当に成功する人はごく一部には違いないが、それでもそうした可能性が開かれているこ とを知っていることで、誰もが少し明るい気持ちになれるのではないだろうか。