欧州銀行監督局(EBA)、新型コロナ対策で非接触型決済の限度額引き上げを要請

欧州銀行監督局(EBA)は3月25日、新型コロナウイルス対策の一環として、非接触型決済の限度額を引き上げるよう、欧州各国に呼びかけた。フランスはこれに消極的な姿勢を示している。
カード等による決済は、店舗での現金の受け渡しを伴わずに済むことから、接触するリスクが減り、感染予防につながると期待されている。特に、非接触型決済は、ユーザーが暗証番号を打ち込むために端末に触る必要がなく、より安全性が高いと考えられる。非接触型決済の1回あたりの限度額は現在、30ユーロだが、欧州銀行監督局はこれを50ユーロに引き上げるよう呼びかけた。
フランスで決済カードを統括するGIEカルトバンケールは、この呼びかけに対して、1回あたりの決済額が低下傾向を示している中で、そのような取り組みには意義はないとして、冷ややかな反応を示している。危機の中でルールを変えるのは混乱を招くとも主張。GIEカルトバンケールはその代わりに、1回の決済を2回に分けて行うことで、事実上の限度額を2倍の60ユーロに引き上げるという方式を導入する方向で、小売業者との間で協議を進めている。また、危機が収束後に、限度額の50ユーロへの引き上げを落ち着いた状況の中で進める方針であるという。