仏国鉄SNCF、RATP(パリ交通公団)、IDFM(パリ首都圏の公共交通の統括機関)は3月25日、パリ首都圏における公共交通の運行時間短縮を発表した。26日から実施する。RATPでは地下鉄とRERの運行時間を6時から22時までに短縮し(通常は早朝の午前5時から翌日の午前1時)、運行本数も通常の3割ほどにまで減らす。また限られた人員を主要駅に配置するために、市内の50駅を閉鎖することも発表された。なお22時以降はRERの代わりにバス輸送が行われる。仏国鉄は、RATPと共同運行するRER及びパリ首都圏の郊外列車の運行時間をやはり6時から22時までに短縮し、運行本数も通常の25%程度を予定する。高速鉄道TGVについては、27日から1日40本(通常の7%)に減少することが発表済み。不要不急の外出防止を狙った政府の意向を汲んでいるが、利用客の減少にも対応した。RATPによると地下鉄の利用者は通常の5-6%にまで減少している。
一方、ADP(パリ空港会社)は25日、パリ・オルリー空港を31日深夜から閉鎖することを発表した。