新型肺炎が仏人の食生活に及ぼす影響

3月25日付のレゼコー紙によると、新型肺炎対策の影響を受けて、フランス人の食生活に変化が生じている。青果、AOC(原産地呼称)チーズ、量り売りの豚肉加工品の売上が急減し、まるで戦時下のようにパスタ、米、ジャガイモなどの購入が増加している。仏保健当局(ANSES)は、食品から新型肺炎に感染するリスクはないと表明しているが、消費者の生鮮食品の購入控えが目立つ。食品小売の一部で切り売りのAOCチーズや量り売りの豚肉加工品の販売が減少しているのは、食品小売大手でも従業員が足りず、手間がかかる食品の取り扱いを敬遠しているためとされる。一方、豚肉加工品の販売量の70%を占めるパック詰豚肉加工品については、食品保存に使用される炭酸ガスの調達に問題が出ているためとされる。青果については、これからシーズンを迎えるアスパラガスとイチゴの生産者が危機感を強めている。飲食店や公営市場の閉鎖の影響を受けており、アスパラガスの生産者団体ではこのままでは収穫物が失われると悲鳴を上げている。イチゴは週生産800トンの収穫時期に入るが、新型肺炎により収穫に必要な外国人労働者の手配がつかないことが問題になっている。イチゴ販売量の70%は食品小売大手で販売されており、食品小売大手では国産農産物の販促に力を入れることを約束した。ルメール経済相も24日、公営市場の閉鎖の影響を受ける農業生産者からの商品調達を優先するよう食品小売業界に呼びかけた。