郊外地区では外出制限の徹底に困難

ルモンド紙は3月24日付で、大都市の郊外地区では外出制限の徹底に困難が生じていると報じた。パリの北に位置するセーヌ・サンドニ県では、外出制限が導入されてから数日後の時点で、郊外地区を中心に外出制限を守らない人が多数みられた。同様の傾向は他の大都市でも郊外地区において見受けられたが、セーヌ・サンドニ県は、外出制限の導入以来の数日間での違反摘発数の1割近くが集中していた。貧困問題とも重なり、文字が読めなかったり、情報弱者が多い地区では、当局の指令が徹底しないという事情があり、とりわけ、狭い住居に多数の成員が暮らしている世帯では、外出制限を守る意欲が低く、また危機感にも欠けるという現実がある。セーヌ・サンドニ県や、同県に隣接するバルドワーズ県などの一部地区では、警官隊が待ち伏せした若者のグループにより投石などの攻撃を受けるような場面があったという。当局は、違反行為の摘発よりも啓蒙を優先する取り組みを進め、その成果もあって昨週末には状況がかなり改善したとの報告もある。