公衆衛生高等評議会、新型肺炎の重篤化リスクグループについて見解を公表

公衆衛生高等評議会(HCSP)は3月16日、新型肺炎にり患した場合に重篤な状態に陥るリスクが高い人に関する意見書を公表した。70才以上の高齢者、重大な既存症(腎不全、心血管疾患、高血圧、糖尿病、慢性呼吸器疾患)や免疫不全(HIV感染者など)を持つ人、悪性腫瘍患者(体力が衰えているか、化学治療を受けている)におけるリスクが高いと指摘した。
パリのビシャ病院では、集中治療室に入院している新型肺炎患者のうち、60才以上が半分以上を占めている。A型インフルエンザの場合、BMI(ボディマス指数)が40以上の肥満者において重篤化のリスクが高くなることが知られているが、新型肺炎の場合はまだ明らかになっていない。フランス国内では現在、肥満傾向を示している年齢の低い患者が数人、集中治療室に入院している。
フランスで400万人を数える喘息患者については、若い喘息患者はリスクグループには含まれない。仏保健当局は、非ステロイド系消炎鎮痛剤であるイブプロフェンや特定のステロイド医薬品の服用が新型肺炎の重篤化を引き起こすリスクがあることを警告したが、仏アレルギー医師連合は、発作性の喘息でない限りは、喘息が重篤化を引き起こすことがない点を強調しつつ、発作を抑制する吸入ステロイド薬の服用は、リスクを軽減する効果があり、勝手に服用をやめないよう注意を促した。また、これからは喘息の季節にもなるため、これを新型コロナウイルスの感染だと安易に誤認しないよう、注意を促した。