ヒドロキシクロロキンに新型肺炎の治療効果か、臨床試験を実施へ

マルセイユ大学病院(ティモーヌ病院)に勤務するディディエ・ラウール医師は3月17日、マラリア治療薬であるヒドロキシクロロキン(商品名プラケニル)の投与が新型肺炎の治療に効果を発揮したと発表した。独自の投与で成果を上げたと主張している。
同医師によると、ヒドロキシクロロキンが24人の患者に投与された。抗生物質アジスロマイシン(肺炎治療薬)との併用により、4日間で治療効果を得たという。6日後の時点で、新型コロナウイルスがまだ検出される患者の割合は25%に過ぎず、これは、ヒドロキシクロロキンを投与しない患者の90%と比べて低いのだという。
ヒドロキシクロロキンの治療効果については、中国などの研究チームによるインビトロの研究結果が報告されている。その一方で、ラウール医師は同業者の間で毀誉褒貶の激しい人物でもあり、試験投与が行われた条件に厳密性が欠けているという指摘がある。ベラン保健相は、ラウール医師とも協議の上で、本格的な臨床試験を行い、有効性を確認すると予告。試験はラウール医師とは独立したチームにより行われる。なお、プラケニルを製造する仏サノフィは、30万人分のプラケニルを仏政府に贈与すると予告した。