舞台芸術業界、新型肺炎で打撃

仏保健省は3月8日、新型肺炎の感染拡大を受けて、集会禁止の適用対象をこれまでの5000人から1000人へ引き下げた。この措置により、オペラ・バスティーユ、シャンゼリゼ劇場、オランピア劇場など、パリの舞台芸術の会場での公演の開催が難しくなった。地方では20ほどのオペラ座での公演ができなくなる。パリのオペラ座は3月11日まで、フィルハーモニー・ド・パリの大ホール(2400席)は3月22日まで取り敢えず全ての公演をキャンセルした。ラジオフランスでは、コンサートホール(1461席)での公演を入場者を制限して実施することを決定した。政府からの公的補助を受けていない民間の施設も入場者を制限して公演を継続する。なお新型肺炎危機を受けて、すでにモガドール劇場やリド(キャバレー)では席が埋まらない状態にあるという。
舞台芸術の団体(Prodiss)によると、3月5日から5月31日までの公演停止で失われる収入は2億5000万ユーロに達する見込み。今後の公演の入場券販売も50-60%減少しており、減少幅は、バタクラン劇場が襲撃された2015年のパリ同時多発テロ事件後を10倍上回っている。このため業界団体では、政府に対して救済措置を求めた。