女権拡張運動に勢い、8日には全国でデモ

8日には、世界女性デーにちなんで、全国でデモが行われた。パリのデモには、主催者側発表で6万人程度が参加した。
女権拡張運動はこのところ勢いづいている。DV死を糾弾する運動の盛り上がりに加えて、数日前には、映画賞のセザール賞で、性的暴行疑惑が取りざたされるロマン・ポランスキー監督の作品が最優秀演出賞などを受賞したことが物議を醸した。この件について、女流作家ビルジニー・デパント氏は、2日付のリベラシオン紙に寄せた文章の中で、強姦犯に大金を投資して映画を作らせるエスタブリッシュメントは、年金改革を強制採択させる政府やデモを弾圧する警察の暴力と同じ根源を共有していると主張し、強姦者たる権力者に虐げられる被害者という構図を露呈した事件だとする論を展開。雑駁な善悪二元論にも見えるが、8日のデモに参加した人々からは、この議論に同調する声が多く聞かれ、それほどまでに被害者意識と不満の念が広がっていることをうかがわせた。
なお、前日の7日夜には、夜間デモに参加したデモ隊と治安部隊の間で衝突があり、その模様を収めた動画がSNSを通じて拡散した。シアパ男女平等閣外相がカスタネル内相に説明を要求するなど、波紋が広がった。