1-3月期の仏経済成長率、0.1%に減速:新型肺炎が影響

仏中銀は9日、1-3月期の仏経済成長率(前の期比)を0.1%に下方修正した。1ヵ月前に示した従来予測は0.3%だったが、新型肺炎の影響を折り込んで0.2ポイント下方修正した。中銀は、企業経営者を対象に2月26日から3月4日にかけて調査を行い、その結果を踏まえて予測を修正した。この調査で、工業部門及びサービス部門の企業は3月に事業の後退を予測していることが判明。ただ、4日以降にフランスにおける新型肺炎の感染状況はさらに厳しくなったため、予想以上の後退となる可能性も否定できない。
政府は2020年通年で1.3%の経済成長率を予測しているが、先行きは一段と不透明になっている。ルメール経済相は9日、新型肺炎の影響は大きく、経済成長率において「数十ベーシスポイント分」に相当するとの見方を示した。政府の公式予想の見直しについては4月15日以降に発表するとした。
新型肺炎の流行が早い段階で終息すれば、夏以降に反動でV字カーブの回復を遂げる可能性もある。ただ、企業が先行き不透明感を背景に投資計画を凍結するリスクがあり、影響がどの程度になるか予測するのは難しい。S&Pグローバルは、フランスの今年の経済成長率が0.7%まで減速すると予想。ムーディーズは1.1%の成長率を確保できると予想している。感染が顕著なイタリアでは、今年に0.5%のマイナス成長になるとの予測が出されている。