新型肺炎:仏経済成長率は2020年に0.9%に

経済協力開発機構(OECD)は2日、新型コロナウイルスの影響を折り込んで、経済成長予測の修正を発表した。これによると、フランス経済の成長率は2020年に0.9%となり、11月末に発表された前回予測が0.3ポイント下方修正された。
ルメール仏経済相は先週の時点で、2020年成長率に及ぶ悪影響は0.1ポイント程度とする予測を示していた。経済相も2日に、それよりも影響が大きくなる見通しであることを認めた。なお、仏政府は2020年の経済成長率を1.3%とする公式予測を採用してきた。他方、仏中銀は、3月末の時点で経済成長予測(2020年に1.1%)を「わずかに」下方修正すると予告している。
新型肺炎の影響は、中国生産の混乱によるサプライチェーンへの影響という形で、工業部門に浸透し始めている。のみならず、政府が決めた一連の感染予防策により、個人消費の冷え込みという形での悪影響が広がることも懸念される。観光業への打撃も、混乱が長引くほどに大きくなることが予想される。欧州委員会のブルトン委員(域内市場担当)によると、中国人顧客の減少による観光部門及び高級ブランド部門への打撃は、欧州全体で10億ユーロに上る恐れがある。