仏楽曲収入、2019年に5.4%増

仏音楽産業業界団体SNEPが25日に発表した年次統計によると、2019年の楽曲収入は7億7200万ユーロとなり、前年比で5.4%増加した。増加率は前年の2%からさらに加速した。仏楽曲市場は2016年に増加に転じ、それ以来、成長が続いてはいるものの、ようやく2010年の水準にまで復帰したに留まり、過去最高を記録した2002年に比べると44%の規模に過ぎない。
ストリーミング配信が収入全体に占める割合は59%まで拡大。特に、有料ストリーミングの収入は2億8570万ユーロとなり、18.5%の大幅増を記録した。フランスでは、人口の10%を超える720万人が有料ストリーミングの加入者となっており、この数は前年比で170万人増えた。他方、物理的な媒体(CD、レコード等)が収入全体に占める割合は37%となり、かなりの規模を保った。レコードの販売は400万枚強となった。
フランス国内で制作の楽曲は、トップ200タイトルでは8割を占めて好調だった。アルバム販売でも、トップ20のうち19が仏国内の制作となっており、アンジェルからアヤ・ナカムラに至る新星の女性アーティストから、相変わらず人気の故ジョニー・アリディに至るまで、フランスのアーティストがよく売れる状況になっている。ラップ系が多くて単調だという見方もあるが、ストリーミングが増えるにつれて、実際に聞かれている楽曲の多様性が明確になってゆくという指摘もある。