マクロン大統領、パリ国際農業見本市を訪問

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

マクロン大統領は2月21日、同日にパリで開幕した国際農業見本市を訪問した。13時間にわたり訪問、前年に自らが樹立した14時間という記録に迫る熱心な訪問を展開した。
パリの農業見本市は、政治家にとって重要なイベントであり、広報活動の一環としてそれぞれ訪問する。大統領にとっては特に避けて通れない機会だが、農業部門はこのところ、各種の案件で政府批判を強めており、マクロン大統領にとっては逆風の中での訪問となった。会場では、「黄色蛍光ベスト」運動の中心人物の一人であるエリック・ドルエ氏が大統領に近づこうとして阻止されるという一幕があり、また、大統領に辞任しろと罵声を浴びせる者たちが排除される場面もあったが、全体としては大きな混乱はなく訪問は終了した。
大統領は前日まで開かれた欧州理事会において、欧州共通農政(CAP)の予算削減に反対し、それもあって中期予算計画を巡る合意が不成立に終わっていた。大統領として、翌日の見本市訪問を控えて、不利な合意を受け入れることはできなかったと考えられる。農業部門では、CAP改革の問題のほかに、殺虫剤の使用禁止や制限に対する反発や、いわゆる農業バッシングへの反発、米国の制裁関税導入によるワイン等の輸出の急減、さらに、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う漁業協定の今後といった懸案が目白押しで、大統領は会場の農民らの質問に答えて議論を重ねた。また、年金改革については、最低支給額の保証制度の導入により、引退した農民の生活を支援する効果があるとして、プラス面を強調した。