成長するフランスの中古車市場

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

2月12日付けの仏ルモンド紙はフランスの中古車市場の好調を伝えている。2019年にフランスの中古車販売台数は前年比2.8%増の580万台に達し、新車販売(1.9%増の220万台)を上回る成長を記録した。特に個人による購入では、新車価格の上昇も手伝って、中古車の需要が高まっている。2019年中に自動車を購入した世帯のうち、新車を購入したのは15%に過ぎなかった。また個人向けの新車販売は前年比で5.7%減少した。
こうした傾向は2020年に入ってからいっそう鮮明になっており、1月には新車販売が前年同月比で13%減に低迷したのに対して、中古車販売は12%増を記録した。これについて中古車販売大手Aramisauto(2019年にフランス、ベルギー、スペインで6万2000台を販売し、前年比8%増の7億4800万ユーロの売上高を記録)のパオリ会長は、フランスの世帯の大半は自動車の購入を不可欠な支出と考えているが、購入に際しての最重要基準は価格であり、コストパフォーマンスの見地から中古車を選ぶ人が多いと説明している。ちなみに、新車の購入価格の平均値は2010年の1万9000ユーロが現在は2万6000ユーロに上昇しており、若い世代には手が届きにくくなっている。新車購入者の平均年齢は50代半ばだという。
仏自動車工業会(CCFA)でも、個人が新車の購入を敬遠する傾向を認めており、中間階層の購買力低下を背景に、新車の購入をやめて、車齢の若い中古車や未使用中古車の購入に切り替える人が増えていると指摘している。