パリ市議会選:ビラニ候補、マクロン大統領の要請でも立候補を取り下げず

マクロン大統領は1月26日、大統領府にビラニ下院議員を呼んで会談した。大統領はビラニ氏に対して、パリ市議会選で与党LREMの公認候補であるグリボー氏と協議をするよう促したが、ビラニ氏は会談後に、自らの出馬を維持する意向を再確認した。マクロン大統領の調停努力が失敗に終わった格好になった。
ビラニ氏は、LREMによる公認指名候補をグリボー氏との間で争ったが、党は結局、グリボー氏に公認を与えた。ビラニ氏は党の決定に従わず、パリ市議会選に独自に立候補することを決定。現在、世論調査では、グリボー候補はトップのイダルゴ市長(社会党)とそれに続く共和党のダティ候補に水を開けられており、マクロン大統領は、LREMが選挙で勝利する可能性を確保するため、グリボー候補よりも支持率で劣るビラニ候補に対して、考え直すよう求めたが、ビラニ候補はこれに従わなかった。
ビラニ候補はマクロン大統領との会談後に、環境政策の重要性を強調し、これを推進するためには、党の内部に留まっていることはできないと判断した、という趣旨の説明を行った。LREMとしては、ビラニ氏を除名処分にするか、除名を諦めて指導力のなさを露呈するか、難しい選択を迫られる。マクロン大統領が直々に行った調停に失敗したことのダメージも無視できない。