フランスの交通ストで新モビリティの利用が急成長、保守作業に困難も

12月に始まった交通ストは過去最長の規模に達した。パリ首都圏では、スト時に新モビリティ・サービスの利用が急激に拡大した。モビリティ・サービスのデータ分析を専門とするFluctuo社の集計によれば、新モビリティ・サービス(自転車、電動キックスケーター、自動二輪車)の利用数は、スト初日の12月5日には19万1500行程、クリスマス休暇直前の12月20日には30万6500行程に達し、記録を更新した。20日には、ベリブ(パリ市の自転車シェアリングサービス)で1台につき14行程をこなした計算になる。電動キックスケーターでもこの数字は13.5行程に上った。利用者らは、ストが続くにつれて、稼働可能な機材の数が減ったという印象を持ったが、Fluctuoのデータによれば、初日の5日には全社合計で3万6000台が稼働していたのに対して、20日には2万2700台と、実にフリートの37%が非稼働となっており、利用者の印象は正しかったことがわかる。その原因としては、利用の大幅増に伴う機材の疲弊を補う保守作業が、交通ストのために困難になったことが挙げられる。各社とも、ほとんどがパリ市外に保守センターを置いているが、交通渋滞のために機材の回収・配送が滞ったことに加えて、保守センターの従業員の確保が交通ストのために難しくなったことが影響したという。長引いた交通ストの影響はまだ十分に解消されてはおらず、稼働可能な機材の数は、現時点で、12月初頭に比べて1万台少ないという。