中国の新型肺炎:フランスの対応は

中国で発生した新型コロナウイルスによると見られる肺炎について、フランスの保健当局は1月17日の時点でサーベイランスを開始した。当局機関サンテピュブリック・フランスが日刊紙ルパリジャンに対して明らかにしたところによると、当局は全国の医師に対して、急性肺炎の症状を示している人で、発症より14日間前までに中国・武漢市を旅行又は滞在した人、又は同地で病気になった人と密接な接触があった人について、症状が軽度な場合であっても、当局に通報するよう指示を出した。患者は隔離の上で検査を受けることになる。仏パスツール研究所は、中国当局から提供されたデータをもとに、新型コロナウイルスの診断法を開発中で、これが近く実現する予定という。
ビュザン保健相は21日朝、民放ラジオ局ヨーロッパ1とのインタビューの中で、当局による対応を説明。空港に指示を出し、感染の疑いがある人への適正な対応の徹底を図ったほか、中国からの旅行者には健康上の問題が生じた場合の対処法を説明する注意書きを配布。具合が悪くなった場合には緊急外来にはゆかず、15番(救急サービス)に連絡することを求める内容という。保健相は、感染地域が限定的であることを理由に、旅客機運航の制限は今のところ予定されていないと言明した。
新型ウイルスの感染の出発点と見られる中国・武漢市は、フランス企業が多く進出していることでも知られる。同地の海鮮市場に出入りしていた人々が最初に感染したといい、鳥インフル禍と同様に動物起源の感染である疑いがある。死亡者数は21日時点で4人を数え、医療従事者の感染もあり、中国の専門家は、人から人に感染するのは確実との見方を示している。これまでに日本を含む3ヵ国で感染者が発見された。