ポール・ボキューズ、ミシュラン2つ星に降格

代表的なレストランガイドであるミシュランガイドは、27日に刊行する2020年版において、リヨン近郊コロンジュオモンドール市にある「ポール・ボキューズ」を2つ星に降格する。報道内容を追認する形でミシュランガイドが17日に認めた。
「ポール・ボキューズ」は、同名の著名シェフが設立したフランス・ガストロノミー界を代表するレストランで、1965年以来、ミシュランガイドの最高位である三つ星を守ってきた。ボキューズ氏の死去から2年後というタイミングでの格下げとなる。
業界の帝王として君臨し、広く慕われていたボキューズ氏のレストランだけに、格下げが与えた衝撃は大きい。ミシュランガイドでは、2018年9月に責任者に就任したグウェンダル・プレネク氏の下で、ガイドのイメージを刷新する方向で軌道修正が進められており、マルク・ベイラ氏の降格(2019年)をはじめとして、思い切った決定が増えている。味やサービスが落ちたわけでもないレストランの降格については、話題作りにより毎年、改訂版を売り込もうとする商業的な戦略だと非難する向きがある一方で、「ポール・ボキューズ」のように過去の遺産を守る記念碑となった店はいずれにせよ集客力があるわけで、それよりは、新しい道を切り開こうとしている今日のシェフたちの評価に軸足を移すのは当然だとする意見もある。