2019年人口統計:出生率の低下に歯止めか

INSEE発表の統計によると、2019年の出生数は75万3000人となり、前年比で6000人、率にして0.7%減少した。出生数の減少はこれで5年連続となったが、減少率は、前年の1.4%を下回り、減少の勢いはかなり鈍った。なお、減少率は2015年に2.4%に達したが、その後は徐々に小さくなっている。
フランスは欧州連合(EU)諸国中では最も出生率が高い。2019年の合計特殊出生率は1.87となり、前年の1.88とほぼ同じ水準を維持。2010年に記録した2.02に比べて低下しているものの、ここへきて低下に歯止めがかかった可能性がある。出生数が上昇局面にあった2000年代に生まれた子どもが出産可能年齢に差し掛かることもあり、今後、出生数はわずかな増加局面に入る可能性もあるが、今のところは将来の予測は難しいという。長期的に見ると、多少の出入りはあるものの、出生数は安定して推移しているが、明確な傾向を挙げるとすれば、初産年齢の上昇(1974年には24才、1999年に29.3才、2009年に30.7才)がある。
平均寿命は、女性が85.6才、男性が79.7才となり、その上昇率は2年連続で鈍化した。人口は2019年末に6706万4000人となり、1年前から0.3%上昇。人口増加分の3分の2ほどは自然増に由来している。2019年の成婚数(男女間)は22万1000組となり、数年間の平均値(23万組)を下回った。同性婚は6000組となり、解禁直後の2014年の1万組に比べて減少した。