パリ高裁、ジェフ・クーンズ氏の盗作を認定

パリ高裁はこのほど、米国の著名アーティスト、ジェフ・クーンズ氏の作品に剽窃があったと認める判決を下した。下級審の判決を支持し、合計で2万ユーロの損害賠償金を権利者に支払うよう命じた。
裁判で問題とされた作品は、クーンズ氏が1988年に制作した彫刻作品「Naked」で、裁判所は権利者の訴えを認めて、ジャンフランソワ・ボーレ氏(1932-2014年)が1975年に発表した写真を盗用したものだと認めた。その上で、クーンズ氏の会社であるジェフ・クーンズLLCと、この作品の展示を計画したポンピドーセンターに対して、賠償金の支払いに応じるよう命じた。
この作品は、クーンズ氏が1988年まで手掛けた「バナリティ」シリーズの1作。クーンズ氏側はこのシリーズについて、陳腐な対象を捉えて再提示することに芸術的営為があると主張している。このシリーズに関してはほかに2件、盗作訴訟でクーンズ氏側が敗訴している。