旅行ガイドのル・ルタール、産業観光ガイドを刷新

旅行ガイドの「ル・ルタール(Le Routard)」は2016年に、見学者受け入れを実施するフランス国内の産業拠点を網羅した産業観光ガイドブックを刊行したが、需要増に対応して内容をアップデートした改訂版を刊行した。産業施設の観光は最近のトレンドで、2018年の見学者は1500万人を数えた。その部門別内訳は食品及びワイン・スピリッツが全体の60%、手工業が17%、エネルギー・環境が10%、ファッション・化粧品が8%、テクノロジー関連が5%。
ル・ルタールの産業観光ガイドはエアバス、プジョー、EDFのような大企業のほかに、国内で唯一存続するボアン(Bohin)針工場、文化省管轄下のモビリエ・ナショナル(フランス国有動産管理局)が運営するタペストリー工房など450ヶ所の産業拠点を取り上げている(施設の総数は2016年の初版とほぼ同じ)。またサンナゼール(ロワール・アトランティック県)とその造船業など、産業観光に力を入れる地域も紹介している。
産業観光には産業遺産の紹介を通じて地域振興を図るという利点があるほか、知られざる職業を若者に紹介することで後継者候補を確保する可能性も生まれる。また、公開する企業や施設の側でも見学者との直接的な交流を図るという広報効果がある。さらに敷地内の直売所での売上も見込める。