「ヘントの祭壇画」、中心部分の修復作業が完了

ベルギーのヘント美術館でこのほど、ファン・エイク兄弟の「ヘントの祭壇画」の中心部分である「神秘の子羊」の修復が終了した。17日に報道陣を招いて公開がなされた。
「ヘントの祭壇画」は1432年までに完成した。いわゆる初期フランドル派の傑作絵画で、観音開きのような枠に全部で20枚の板絵がはめ込まれている。修復作業は、後代に上塗りされた層を、顕微鏡とメスを用いて細かく削り取ってゆく形で行われた。外側の絵は2012年から2016年にかけて修復されており、今回は内側の下段に位置する絵画を3年がかりで修復した。その結果、上塗りに阻まれてこれまでは見ることができなかった細部が明らかになり、中央の羊も、耳の形や目の位置が違う「中の羊」の姿が明るみに出た。
祭壇画は今後、本来の所蔵場所である聖バーフ大聖堂に戻り、展示される。2020年2月1日から4月30日までヘント美術館で開催のヤン・ファン・エイクの特別展の際には、聖バーフ大聖堂内に新設の展示室にて公開される予定。2021年には、内部上段の修復作業が再開される。