フランスでのカーシェアリングの影響は限定的

モビリティ分野を専門とする調査機関「6-t」によると、カーシェアリングサービスの利用者は自家用車の利用を減らす傾向が強いが、フランス全体の自家用車利用にカーシェアリングが及ぼす影響は極めて限定的だという。カーシェアリングには自動車の借受場所と返却場所が同じ「ラウンドトリップ方式」と、借受場所と異なる場所(目的地)で返却できる「ワンウェイ方式(乗り捨て方式)」があるが、フランスではラウンドトリップ方式が主流であり、6-tはこの方式の利用者(3777人)を対象とする調査の結果を分析した。
それによると、カーシェアリングサービスに登録すると自家用車の利用日数は平均で31%減少する。またカーシェアリングサービス利用者の68%が少なくとも1台の自家用車を手放したと回答した。同時に自転車、公共交通機関、徒歩の利用が増える傾向も確認された(順に10%増、6%増、3%増)。6-tはカーシェアリングサービスで1台を利用することは、5-8台の自家用車を代替し、路上駐車を1.5-3台減らすことに繋がると判断している。
しかし、カーシェアリングの効果で減少する自動車台数はフランス全体で1万2500-2万台程度にとどまり、国内の自動車保有台数が3200万台であることを考えると、影響は微々たるものに過ぎない。