イタリアで盗難のクリムト絵画が発見か

1997年にイタリアで盗難されたクリムトの絵画と見られる作品がこのほど発見された。盗難があった美術館の敷地内で発見された。現在、鑑定作業が進められている。
発見されたのは、「貴婦人の肖像」と呼ばれる絵画で、1916年から1917年にかけて制作されたものと考えられている。クリムトとしては珍しく、別の肖像が描かれていたキャンパスに上書きの形で描かれており、そのような例はほかにない。この作品は、クリムトのものと判明してからわずか1年後の1997年、クリムトの大規模な展覧会の開催直前に、伊プラチェンツァ市のリッチ・オッディ近代美術館から盗難され、行方不明となっていた。このほど、同じ美術館の敷地内の壁面にポリ袋が挟まっているのに気づいた庭師が、中に絵画が入っているのを見つけた。盗難されたまま、20年余りに渡り同じ場所に隠されていたように見えるが、作品が封入されていたポリ袋は、20年前には存在していなかったブランドのものであり、どのような経緯を辿ったのかは謎となっている。