キュリックさん殺害事件:有罪判決の被告人が服毒自殺未遂

2002年に発生した強姦殺人事件の裁判で、アミアン重罪院は6日、ウィリー・バルドン被告人に禁固30年の有罪判決を言い渡した。被告人は判決を受けた直後に、農薬を飲み込んで自殺を試みた。病院に収容されたが、重篤な状態にある。
この事件では、ソンム県で銀行の支店長をしていたエロディー・キュリックさん(当時24才)が2002年に焼死体で発見された。キュリックさんは、夜間に自動車事故を起こし、携帯電話で救助を求めていたところを、数人の男性のグループにより拉致された。これは、消防署の録音テープに、通話が切れる前に数人の男の声とキュリックさんの悲鳴が収録されていることから判明した。その後、キュリックさんは遺体で発見された。
事件の捜査は進まず、ようやく2012年になり、現場に残った遺留品のDNA鑑定から、グレゴリー・ビアールなる人物が浮上したが、この人物は2003年に交通事故により死亡していた。ビアールの友人であるバルドン被告人(45)が、共犯容疑で起訴され、今回の裁判に至っていた。裁判は物的証拠に乏しく、数人の証人が録音テープの声を被告人のものと同定したことを主な根拠として、検察側は、誘拐及び監禁に加わり、被害者を死に至らしめた責任が被告人にはあると主張していた。裁判所は、強姦、誘拐、監禁について有罪と認めて、禁固30年の判決を言い渡した。
被告人は保釈中で、自宅から公判に出廷。判決直後に、隠し持った農薬「テミック」を飲み込んで自殺を図った。被告人は裁判で無罪を主張し、刑務所に行くぐらいなら自殺する、と身内に広言していたという。