後期旧石器時代の女性像、アミアン郊外で出土

後期旧石器時代の女性像がアミアン市郊外の発掘現場から出土した。約2万3000年前の彫像が、破損していない形で見つかった。
アミアンの南西に位置するルナンクール市内で、商業開発地区の整備事業に伴う考古学調査の機会に発掘された。高さは4cm、石灰岩を彫って作られた小さな彫像で、腹部と腰、臀部が強調され、乳は大きく垂れさがっている。腕はわずかな切込みで暗示されているに過ぎない。頭部はあるが顔は描かれておらず、頭の部分には髪型を示す網目のような模様が刻まれている。
この彫像は、グラベティアンとも呼ばれる2万8000年前から2万2000年前までの時代の女性像に特徴的な性質を備えている。顔がないのも一般的な特徴であり、例外的な「ブラサンプイのビーナス」(ランド県で出土、サンジェルマンアンレー博物館所蔵)は、顔だけの部分が残ったものだが、頭部に網目のような模様が刻まれている点が、今回の出土品と共通している。ルナンクールからは、2014年に始まった発掘で、これ以外に女性像の断片が15点見つかっており、この時代の女性像の国内出土品は、これで一気に2倍に増えた。