年金改革反対スト、5日に開始

年金改革に反対するストが5日に始まる。鉄道・公共交通機関によるストに教員なども合流する形で、大規模なものとなることが予想される。
年金改革は、ポイント制の導入による制度の一元化を柱としている。特殊制度と呼ばれる個別の年金制度の適用を受ける国鉄SNCFなど公社組織の職員は、特殊制度の廃止に強く反発しており、反対運動の原動力になっている。4日時点の発表によると、SNCFでは全体として通常のダイヤの10%程度の運行のみが確保される見通し。また、RATP(パリ交通公団)でも、パリ・メトロのうち11路線が全面閉鎖になるなど、厳しい影響が予想される。ストには全労組が合流、無期限ストとして6日以降も継続が可能であり、長期化する恐れもある。また、5日には、教員組合もストを計画。参加率は、小学校で70%、中学・高校で60%に上り、就労者にとっては、交通ストの影響に加えて託児の手配も必要となり、ダブルパンチとなる。
今回の抗議行動においては、「黄色蛍光ベスト」の抗議行動に触発された草の根の組合員による突き上げが特に目立っている。労組の指導層は、そうした力を束ねて政府に対して圧力を行使する構えだが、末端に対する抑えがきかなくなるリスクもはらんでいる。抗議行動を畳む段になって、参加者が上層部の指令に従わないような局面も考えられ、状況が混乱する恐れもある。