年金改革:2030年まで赤字拡大の見通し

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諮問機関のCOR(年金方針評議会)は18日、政府の依頼を受けてまとめた年金会計の収支予測を提出した。2030年まで年金会計の赤字が拡大するとの予想を示した。
CORは労使代表により構成される。狭義の年金公庫は現在、収支が均衡に近いが、政府はポイント制導入による年金制度の一元化を計画しており、その導入(2025年の予定)の前提として、収支均衡からのスタートを予定している。CORは今回、官民の年金制度全体の収支予測を、対GDP比だけでなく、金額の形で提示した。
これによると、2025年時点の年金制度の赤字は79億-172億ユーロ(対GDP比で0.3-0.7%)と、かなりの規模になる。2030年時点ではこれが80億-270億ユーロまで悪化する。予測に幅があるのは、マクロ経済予測のシナリオの違いに加えて、国がどの程度、公共部門等の年金制度の赤字を補填するかに由来している。国が負担を増やせば狭義の財政赤字の増大を招くことにもなる。
2025年時点で赤字ゼロで新制度への移行という目論見は、現状では達成は難しいことが改めて確認された。赤字解消につながる短期的な措置の導入には労組が揃って反対しており、ただでさえ困難な年金改革がさらに難題を抱え込む格好になった。