南仏で地震、クリュアス原子力発電所が運転停止

南仏アルデッシュ県内を震源地とする地震が11日に発生した。4人が負傷した。
地震は11日の午前11時52分に発生。マグニチュード5.4と、フランス国内で発生した地震としては、2003年にサンディエ市(ボージュ県)で発生した地震に次いで16年ぶりの規模となった。震源に近く、ローヌ川沿いに位置するルテイユ市(ドローム県)では建物半壊など被害が相次ぎ、住民らが体育館に収容された。地震発生時には、ルテイユ市に隣接するモンテリマール市内で建設現場で作業中の男性が落下して重傷を負ったほか、ルテイユ市内で3名が軽傷を負った。
この地方は地震の多発地方としては知られておらず、今回の地震は未知の活断層の存在を示唆している。当局は、数日間は余震発生の懸念があるとして、警戒を呼びかけている。
ルテイル市の上流にあるクリュアス原子力発電所は同日18時より、運転中だった2-4号機の原子炉3基の運転を順次停止した。発電所を運営するEDF(仏電力)は、用心のために運転を停止し、追加の検査を行うことにしたと説明。なお、同発電所の1号機は、点検のため以前から運転停止中だった。震央に近い他の発電所(ビュジェイ、サンタルバン、トリカスタン)は運転を継続している。ASN(仏原子力安全局)は、これらの発電所に関して「目につく被害は現在のところ確認されておらず、安全に関する問題も見つかっていない」と説明。その上で、ASNはEDFに対して、クリュアスとトリカスタン原子力発電所について地震のインパクトに関する確認作業を求めた。一方、反原子力団体の「脱原子力」は、マグニチュード5.4という規模が、トリカスタンとクリュアス原子力発電所において設計時に基準として想定されている「安全停止地震」の規模である5.2を上回っていると指摘、重大事故が発生する前にこれらの発電所の運転を停止するべきだと主張した。