判読できない処方箋、その理由は?

ルパリジアン紙は11月3日付で、10月7日から13日まで開催されていた「手書き週間」の機会に、医師の悪筆に関する問題を取り上げた。フランスでは医師の出す手書き処方箋は判読が困難だとの定評があり、昔から悪筆の代名詞となっている。医師側は、医学生時代の講義の書き取りで筆跡が崩れ、さらに数多くの患者に対応するために時間に追われ、崩れた筆跡がそのままになっていると説明する。さらに、一旦ついてしまった悪癖を修正するのは困難とされる。
医師との予約取りサイトDoctolibによると、一般開業医は毎日22人の患者を診察し、平均診察時間は17分。毎日の診察時間は平均で6時間、その他の仕事に4時間を割くため、週労働時間は50時間(診察時間は31時間)に及ぶ。処方箋が判読できないほどの悪筆になる理由の一つにこの忙しさがあげられる。
一方、この判読しにくい処方箋を持ち込まれた薬局では、ヒエログリフ(古代エジプト文字)のようにしか見えない薬品名の解読に特に注意を払っている。名前が似通った医薬品は多数あり、薬剤師は自信がないときには同僚に聞いてみるが、全くお手上げの場合は、医師に直接電話するしかない。しかし、当の医師も自分のメモが読めず、どの薬を処方したのかわからない場合もあるという。