ピレネーに森林霊園、フランスで初

ピレネー山中のアルバス市(オートガロンヌ県)に森林霊園がオープンする。1.25ヘクタールの森林を墓地として、墓碑は置かず、大木の周囲に灰を安置できるようにする。フランスでこの種の霊園ができるのはこれが初めて。
この霊園は、弁護士のエリア・コント・ドゥエット氏の働きかけで実現した。地元のアルバス市が森林を管理し、新設の組織「シム・ツリー」が葬儀等の手配を行う。霊園内の大木に木製の番号札を結わえ付けて目印として、木の下や、この地方に多いくぼみなどに骨壺に収めた灰を安置する。骨壺は生分解性の材料を用いて、一定期間後には自然に戻るようにする。契約により、1本の木を個人用、家族用とすることもでき、合同型の墓所とすることもできる。個人用の場合、永代使用料は600ユーロ程度と、通常の霊園と比べてかなり安い。
新霊園は国内では初めてのコンセプトということもあり、当局からの許可を得るテストケースとなった。11月中にも最初の埋葬が行われる予定。フランスでは土葬が主流だが、火葬が占める割合も2017年には36%まで増加(1994年には10%)。これに連動して、この種の霊園の需要も拡大する可能性がある。