罷免の最年少市長、公金横領容疑で裁判に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

2014年の統一市町村選挙で史上最年少の22才で市長に当選したシエツコウスキサミエ氏を被告人とする刑事事件裁判が、ブーローニュシュルメール地裁で29日に行われた。公金横領で執行猶予付き禁固2年及び5年間の被選挙権停止が求刑された。判決は1月21日に言い渡される予定。
シエツコウスキサミエ氏は2014年、パドカレー県エダン市(人口2200人)の市議会選に右派諸派から立候補し、初当選で市長に就任した。その後、会計不正や公金横領などの容疑が浮上し、同氏が捜査対象となるに及んで、政府は去る8月に市長罷免を決定。政府による市長罷免の手続きは異例であり、同氏は第5共和政下では6人目の罷免市長となっていた。
29日の公判では、総額11万4343ユーロの公金横領容疑が争われた。公用車を1ヵ月間に2700km乗り回していたことや、市の予算で購入した床材(5000ユーロ)を自宅に流用していたことなど、一連の違法行為について追及を受けた。開廷から45分遅れて到着したシエツコウスキサミエ被告人は、公用車乗り回しの件については「誰も止めてくれる人がいなかった」、床材の件については「後でお金を返せばいいと思っていたが、経理にそれはできないと言われた。お役所というのは困ったものだ」などと弁明し、規則を知らなかったがゆえの失敗で、横領の意図はなかったと主張した。被告人側の証人として出廷した当時の庶務課長は、シエツコウスキサミエ被告人を「甘やかされた育ちの悪いわがままな子供」と評した上で、被告人が選んだスタッフはいずれも民間の出身で、自治体の運営の経験のある者がいなかったと証言し、被告人を擁護した。